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人間関係に悩んだ時の覚書・人格障害

時々、ちょっと普通じゃない異常な違和感を感じる相手に出会うことがあります。自分なら絶対に人に言わないような事やしない事を平気で言ってきたりやってきたりします。でも、自分ではありえない事だから、「まさかね・・・」って思い過ごしだと思い込もうとしたり、「虫の居所が悪かっただけかも」なんて、ちょっと思いいやりをもって聞き流したりしてしまうこともあります。

でも、そうやって放っておいたら、だんだんとエスカレートして、散々ひどい目に遭ったことがありました。もう何がなんだかわからないくらい感覚がおかしくなりそうでした。

たいていの場合、「自分がうまくいっている時にそれをねたんでくる人がいる」というのが事の本質なんではないかと思います。

「誰かが褒められているのが許せない」人って意外に多くいるものです。

私も実際の経験があるのですが、そういう人はどんな手段を使ってでも、こちらの評判をおとしめようとして来たりします。人のいないところで、根拠のない事を勝手に捏造して馬鹿にしたりののしったりして言葉の暴力、ひどいときは肉体的に暴力を振るうことも。

私もそうなのですが、こういう嫌がらせをされると、「つらい」だけではなくて「怒り」も込み上げてきて、「なんとかしてやりたい」「相手に非を認めさせたい」って思います。

それから、ふと博愛の精神が顔をのぞかせて、「もしかしたら、寂しいからなのかな?コンプレックスから来てるのなら、褒めてあげればいいのかな」とか思うこともあるんです。

これ、実際はどうなのでしょうか。
最近のわたしの結論としては、どちらも「難しい」ということでしょうか。
こちらの歩み寄りで変化するような人なら、そもそもこんな人格にならないでしょうね。それなら、「非を認めさせる」なんていうのは、もっと無理。

なぜなら、彼もしくは彼女は人格障害である可能性が高いから。
個性の延長線上にあるこの障害、どこまでが障害なのか判断は難しい。
それに障害だってわかったからって、事態はなにも変わらない。

じゃあ、どうしたらいいの?って悩むものですが、結局わたしが至ったのは「放っておく」っていうことです。
「相手は子供なのだ」と思ったら、気持ちがずっと楽になりました。
「子供相手にむきにならない」だけ。

悩んでいた時に私が読んだ、とあるパワハラカウンセリング本にこんなことが書いてありました。

相手の行動や考え方をコントロールすることはできないという事実を忘れないこと。
だから、相手に変化を期待しないし、求めない。あくまでも相手とは向き合わないこと。

それから、相手の言動があまりにひどい場合は、上司に事実を淡々と伝えるだけ。それも、会社のトップ・上層部に丁寧に状況を説明すること。目的は気持ちよく仕事ができるように環境を改善してもらうことであることを伝えること。
もし、改善されないような会社ならば、辞めたほうが良い会社です。さっさと辞めましょう。

私の場合、自分はパート派遣で、相手がフルタイム派遣。良く考えたら、ただのパートなのだし、そこでの仕事内容に特に特別な魅力を感じていたわけではないことに気づき、わたしが辞めたらいい事だと吹っ切れたので、派遣会社にその旨伝えました。
エージェントの方は「彼女を辞めさせる案も出ているので残れないか」と言ってくれました。やはり、あの本の言っていた通りだなと思いました。

それから、辞めるまでの間は、うそのように気分が楽になって楽しく通勤しました。あの時は、自分の気持ち次第でこんなにも楽になるものかと驚きました。

ですが、また同じような問題で繰り返し悩んでしまうのが人間というものなのかなって思っています。
だから、そんな時に読み返すためにこのブログを書きました。

パーソナリティ障害=子供返りした大人

職場や家族、その他の人間関係で不快感を感じることが多くなってきました。問題の原因が性格なのか病気なのかで悩んだり、許してあげたらよいのか、距離を置くべきなのか考えているうちにかなりの時間をロスしていることに気づきます。

そんな中、とある精神科医のこんな一言を見つけ、人格障害・パーソナリティ障害を持っていると疑われる人物についてどう考えたらよいのか、ストンと府に落ちました。

パーソナリティ障害の根本症状とは、何なのでしょうか。それは、一言で言うと、「幼い心の状態」に陥っているということです。パーソナリティ障害の人では、発達心理学的には、乳幼児期から児童期前半の頃に特徴的に見られる状態に固着したり、退行を起こしているのです。岡田尊司『ササッとわかるパーソナリティ障害』より

パーソナリティ障害といっても、いくつもの種類がありますが、周りの人間にとって一番重要なのは、種類はともかくパーソナリティ障害を疑われる人にどう接したらよいのか、あるいはベストなのかという情報だと思います。

自分自身の過去の経験からしても感じるのですが、思いのほか悩んでしまうものです。
でも、すべてのパーソナリティ障害の人に言える共通点が「子供返り」している事なのだとわかると、「なぁ~んだ!」って思えてきます。

時々、幼稚園に入ってずいぶんお兄ちゃんらしくなった子供が、急にお母さんを困らせて「抱っこ抱っこ」とせがんだり、まるで赤ちゃんみたいに指をくわえ始めたりすることがあります。俗にいう「赤ちゃん返り」。わたしは岡田先生の説明を読んだとき、この赤ちゃん返りした子供を思い浮かべました。

理由は様々だろうと思いますが、ちょっとした遺伝的要素や何かの経験が、人を「幼児性」へと逆戻りさせてしまうのでしょうね。そして、自分にもそういう部分が多かれ少なかれあるのだろうということも、もちろん忘れてはいけないと思います。

そんなわけで、人間関係で違和感を感じた時というのは「大人」同士だと思うから対応に困るわけですが、相手が「子供」だと考えれば、親でもない大人がむきになる必要もないか・・・と、ちょっと楽になりました。

そういうちょっとした、内面の「心の持ちよう」がベースにあってこそ、それぞれのタイプの人格障害に合った対応や対策が生きてくるのでしょうし、心の余裕も持てるのでストレスを最小限に抑えられるかな・・・なんて思います。

精神病とは違うといわれる人格障害・パーソナリティ障害、10タイプもあるとそうですが、なんとなく本質が見えてきたような気がしました。