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弁膜症と母のこと・その①

70歳を迎える直前に弁膜症とわかった母のお話です。夏に無事に外科手術を終えて、今は徐々に普通の生活に戻ってきています。

「弁膜症」といえば、ほとんどの場合が老化が原因の器質的な問題で、外科的な治療しか道がないといわれています。

でも、自然療法と無関係な外科的処置のお話をこのカテゴリーに記録しておきたいと思うには理由があります。

母の担当のお医者さんにも言われたことですが、ほとんどの場合は「老化」で「弁」の動きが悪くなったと言われます。

でも、本当にそれだけなのかなあ??と考えちゃったわけです。
ちょっと違った角度から、私なりに考えてみました。

「思考パターンが体に及ぼす影響」という観点

実は、母が大好きで毎晩愉しんでいた「お酒」、大いに関係ありそうに感じていました。
でも、お酒を必要とする理由に注目したほうがよさそうです。

アファメーションで有名なルイーズ・ヘイさんと学者であり医師でもあるモナ・リザ・シュルツさんの臨床結果をまとめた本によると興味深いことが書いてありました。
※二人については他の記事を参照ください。

この二人の臨床によると、
心臓・肺・乳房に現れる不調や疾患は、自分と他人への優しさのバランスに関連している、例えば「人ばかり優先して、自分を犠牲にする傾向」などが挙げられていました。

プライベートな事なのでここで具体的に触れることはできませんが、母のこれまでの人生にとても当てはまると思えました。世の中のお母さんはみんなそうだと思いますが、きっと私の母も、自分のことは後回しで頑張ってきてくれたのだと思います。

でも、「弁膜症」と診断されて母は少し変わりました。

以前より、ずっと周りに甘えるようになりました。
入院も、いいものですね。先生や看護婦さん、理学療法士のお兄さんたちに、かわいがられて(変な言い方ですけど)すっかり甘え上手になっていました。
自分より優先しなきゃならないものなんて、一切存在しませんから。病院では。

そういう流れで、術後は想像以上に経過も良く、不思議と以前よりずっと幸せそうに見えるんです。
嫁にいった娘である私が1か月付き添ったこと、父が何でも家事をこなすようになったこと、そういう病気とは何ら関係のなさそうな部分ですが、そういう小さな出来事の積み重ねが母の心や思考のパターンに与えている影響はすごく大きいのではと思うのです。

もちろん「弁膜症」という病気は、なってしまった以上は手術で人工弁に置換したり、成形したりする外科的処置がどうしても必要です。
でも、母がもし、もっと若いころから、もしかしたら幼少期からある意味自分を抑える必要のない、のびのびと人生を自分の願うように生きてこれたとしたら、弁膜症のような心臓疾患を患うことなく70歳の誕生日を迎えられたのかなあ・・・と思ったのでした。